
ツーリング前のミーティング。今回は、店長入れて19名参加の大人数。

東海大橋を渡ったところで一旦隊列を整える。雲行きが怪しい。

養老山地(岐阜県)二の瀬の峠手前のコーナー。…【地図へ】

お昼は関ヶ原で焼き肉。

伊吹山ドライブウェイを快調にに登る。この後、悪夢の様な出来事が待ち受けてい
るとも知らず。…【地図へ】
さて、ここからは写真がありませんので、僕の饒舌にして巧みな話術にて皆さん
を、感動の渦に巻き込むことにしましょう。題して、遭難伊吹山、恐怖の20分間、
屈強の男5人と美女1人(美女がそう何人もいたんじゃありがたみがない。)の感
動の脱出劇、その男の秘めたる手記が今明かされる、だ。
「私たち6人(5人か?)が、他の13人と一緒に山を登り始めたのは、あれは、そ
う午後1時過ぎた頃だっただろうか?やがて私は、高度を上げ雲の中へと突入し
ていった。雲の中は、視界10b程でまるで暗闇を進むかのようだった。
と、そのとき私の体をある異変が襲った。それは、まさしく嵐とも呼ぶべき殺人的
な突風だった。」
うん、客観的に見てもどえらいすごい風だった。要は、僕は風にびびってあろう
事か道路の真ん中で立ち往生してしまったんです。そして、それから5分間(いや
もう少し短かったかもしれない。)風にあおられて立ちゴケしそうになるのを、必死
で耐えたのです。どえらいすごい風ってのがどのくらいすごいかというと、僕が5分
間ただ助けを待ってバイクにしがみついていなければならないくらいの、どえらい
すごい風だったのです。
「何日過ぎただろうか、必死で堪え忍ぶ私の目に1台、そして2台とバイクが止
まるのが見えた。その内の一人が私を助けに来た事が、この劇の終わりではな
かったのだ。いや、そこから私たちの脱出劇が始まった。
今回の遭難者は、5名、私はその内の1名によって立ちゴケの恐怖から一旦は
救われた。しかし、その救助者も私と同様の恐怖に晒された1名であった。私たち
5名は進むことも退くこともできない袋小路に追いつめられ、ただただ恐怖におの
のいた。」
え〜、ようやく物語が始まりました、が、宴たけなわではございますが紙面の関
係上簡単にご説明しますと、その後真の救助者(英語でいうとライトセイバー)店
長が現れ、僕たちは互いのバイク1台を2人で押し合って下りの道に載せ山を下
った。
下るときはえらく楽だったなあ、と後で冷静に考えると僕が5分間風に耐えてい
た場所はちょうど右足下がりの位置で、風で右に倒れようとするバイクをつま先で
支えていた事なることに気づいた。
「それは、数日ぶりに私が見ることができた太陽だった。私はつぶやいた”何も
かも終わった。あれはもう過去のことにすぎないのだ。家に帰ろう。”(中島みゆき
地上の星スタート)」

無事生還して一服。あの風の中、無神経にただ頂上に向かった人達も多かった。
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